国語だよね~
国語だね
なんなら現代文だけだよね
まぁ、ずっとだけどね。特に小説
しかし、万策尽き果てちゃったな~
国語が苦手という理系あるある
理系進学組で、国語が苦手って方は多いです。
なので文系科目が得意な人が理系の進学先を目指すと、その過程でいろいろ大変なことはありますが、周りが理系ばかりの中で行われる勝負の時には、実はすごく強みになります。
人ができないことができるのは武器なのよっ!
とにかく国語には苦しめられました。
もともと数学分野が得意な息子ですが、国語の点数が取れないせいで五角形は常にいびつな形。
3教科の模試にいたっては。いつも高さ低めの二等辺三角形。
公立高校の受験は、中学での内申点がすごく重要です。(自治体によります)
中学の時は、ほぼ塾には通わずに定期テストに集中。苦手ながらもがんばって点を伸ばしましたが、通信表には3がつく状態。点数だけ90点を越えても、まぁ5なんかくれません。
「この子のがんばりって、先生には見えないのかなぁ。」と悩んだり。
また、思うような勉強法をしない子供にガミガミ言ったり。
正直思春期の子供の気持ちもわからなくなっていて、スクールカウンセラーのお世話にもなりました。
この高校受験の辛い経験だけは、「中学受験がよかったかもな」と思うポイントです。
努力し続ければ苦手を克服できるという強い思い
苦手な国語が「いつかは克服できる」と信じて、親子で相当な労力をつぎ込みました。
実際、研究論文や課題のレポートは日本語で書かないといけないですし、英語だって長文読解の問題は、結局国語力の世界。
「国語の苦手な理系男子は古文漢文でしっかり点をとるしかない」と言ってもねぇ。
現代文って1問の配点が高すぎるんですよ。見過ごすわけにはいかんのです。
やってもやっても伸びないけれど、あきらめるわけにもいかない。
ぼんやりですが、「急に伸びる時がくるのだろう」とも考えていました。(「急に伸びた!」って、どこかにいる、いろいろな人が言ってます。)
そう考えた一番の理由は、「親の私に成功体験があったこと」と、「国語さえなんとかなれば、東大の背中が見えてくる」と思ったからです。
私の成功体験とは、一度凹んだ国語の力を1年かけてアップさせ、その後はそんなにがんばらなくても下がらなかったという成功体験。
どの科目もそうですが、個人が打ち出す
「これをやったら成功したよ!」
というのは、あくまでその人自身の場合。
そこに気が付くことができていませんでした。(がっくり) _| ̄|○
また、がんばっていたらそれなりに「成績がよいこともあった」ということもあり、結果が出たのだと思い込んだり。しかし決して安定することはありませんでした。
不断の努力を続けた結果(長期に渡る実験)
何が国語の力を伸ばすのか、あらゆることをやりすぎて、すっかりわからなくなってしまいました。
小さいころから本を読むのが好きな子でした。幼稚園の大半を本棚の前で過ごしていました。
幼稚園のうちに小学校の内容(国算)を終わらせて、小学校1年生になったら、ドラゼミ(通信教育)の2年生の単元からスタート。
全国小学生テストの文章量に対応するために、小3の夏休みには速読の訓練もやったし、国語の問題集も何冊もやりました。ふくしま式も出口式も、小学生の時には中学受験の内容を学ぶコースと、基礎を学ぶコース両方に通わせていたことも。中学受験用の最高水準問題集で難解な文豪の小説に触れ、漢検は中学3年で2級。語彙力を高めるために様々なテキストも用意しました。
(参考書や問題集はブックオフで調達することが多かったです)
それこそ塾の先生や、教育系のYouTuber、Blogger、合格体験記事などあらゆるものを参考にして実践してきましたが、結果に繋がったのかといえば非常に懐疑的です。
小学校6年の時には、親である私の側も、
「読むだけですっきりわかる国語の基礎」
「読むだけですっきりわかる国語読解力」
後藤武士著
を読み込み、大事なところは息子に読み聞かせ、提示された問題を解き、実践的な力が身に着くようにしました。
中学でも高校でも、実力テストがあれば、当日中に私も問題を解き、解説を読み、子供の回答と比較。なぜ、子供はここで間違った答えに辿りついたのかを分析。語彙力が乏しかったり、日常の経験が乏しかったり、原因を突き止めながら、一緒に2時間くらいかけて解きなおしていました。
あとはスタディサプリ。
高1の時に塾の先生に相談した際には、
「船口明先生の問題集をやること。」
「問題集や実力テストに出てくる現代文を息子が要約して、それを親(あるいは家庭教師?)が添削すること」
を提案されました。
なかなかのハードルです。💦
そこで、「要約が国語力アップにいいのだな」ということで、国語の要約文の指導をしてくれるサービスを探しました。
「現代文は要約文で伸ばせる」とうたっていましたので、まずはお試しの無料期間を経て、継続してやってみることにしました。
約6か月程度、ほぼ毎日、メールで届く問題を印刷して解き、原稿用紙に本文を要約したものをファックスで送るを繰り返しました。
ここはお金の力を使いました。
通常の学習が22時半頃まで。その後1時間プラスになりましたが、毎日よくがんばったと思います。朝は学校があるので6時50分起床。
その間も、古文漢文は抜かりないように、がんばっていました。
高校の2年の夏休み明けからは、本当に最後のチャンスだと思い、
・現代文の解法
・現代文読解基礎ドリル
・現代文キーワード読解
・入試現代文へのアクセス
・現代文と格闘する
などを、
YouTube動画の先生方が言うやりかたで、やる順番もしっかり守ってやりました。
(もちろん全てブックオフで調達!)
高2の秋からは共通テスト模試もあります。理科の先取りもやりながら、塾や東進も。
定期試験もあるし、学校の課題、そして模試の前には模試の過去問の嵐。全てこなします。
自己採点と解きなおし。
2年生の2月に東大模試を受けるので、その前には東大の過去問も始めます。英検準一級への勉強もあるので、勉強の物理量がものすごかったです。
そして2月にコロナで休校が始まったその日から、「朝から寝るまでほぼ勉強」の日々がスタートしました。学校に行けるようになる日までに、自分で3年の教科書を2周ほど回しました。
科目の配分は、「今日はこの科目だけ!好きな科目だけ!」みたいなことはせずオールラウンドにバランスを保って。
その後登校をするようになっても、文化祭だろうが、体育祭だろうが、やることをやってからしか就寝しない。
「今日はお休み」ってのが無い。
受験生だって「今日はお休み」があってもいいと思います。ただ、このスタンスが結果に差を生んだのかもしれないとも思います。ルーティーンを崩すと、どこかに隙ができるのかもしれません。
ちなみに問題集や参考書で、「せっかく買ったのに最後までやらなかったもの」は、ほぼありません。
後期受験をしなくてよくなった、農工大の赤本くらいです。もちろん必要箇所はやっています。
(先日メルカリで売れました。)
結果にコミットしなかった時間と労力
「何が国語の力を伸ばすのか?」、あらゆることをやりすぎて、すっかりわからなくなってしまいました。
教育資源の乏しいこの場所にいて、「やれることを全部やったのだ」という気持ちはあります。実際、万策尽き果てましたから。
そして、実験の結果、「息子の国語の努力は共通テスト本番の点数につながらなかった」というのが感想です。
そういう意味で、国語については時間もお金もコスパの悪い投資となりました。
浪人したとしても、伸びなかったでしょう。
「努力が必ずしも結果を生み出すわけではない」というのは正しい。
信じて努力を続けることはすばらしいけれど、戦略の見直しをしながら進めることが大事だと思います。
これだけやった結果、「東京大学には入れない。東工大には現役で入れる」というデータが取れました。東大って、やっぱり一筋縄では行きませんね。
努力が結果につながらない理由
Q. ではなぜ、こんなにがんばったのに結果にコミットしなかったのでしょうか?
それは、よくわかりません。
もう、遺伝子としか💦
ただ、こんな研究結果があるらしいんですよ。(人に聞いた話)
学生を、字を読むことに対して「平均的なグループ」と「得意なグループ」の2グループに分けて訓練し、それぞれのグループで、1分間に読める単語の量がどれくらい増えるのかを調べてみたら・・・
「平均的」な学生たちの伸びがわずかだったのに対し、「得意」な学生の伸びは、約8倍以上だったそうです。
(どうやら米国の学生の論文らしい。)
何が言いたいかというとですね、もともと得意なことをがんばらせることと、苦手なことをがんばらせるのでは、こうも結果が違うんだよってことです。
「自分の弱みを克服するより、強みとなるものを伸ばせ」というのはこういうこと~❓
うちの息子は、文を読むことは得意だったけど、もともと「作者の意図を理解すること」は苦手だったのでしょう。(読書してるからって、理解してるかどうかは怪しいということ!)
常に並走していた私としては、やっぱりそこは一応気づいていましたけど。
ただ、この研究結果を私が知ったのは、この記事を書き始めた後なんですよね~。
ごめんね息子よ。
でも努力を続けていなかったら防衛医科大だって落ちてたかもしれないしさ。
知らんけど。
「浪人してでも東大受験!というのは、やはり無かったな~」と、あらためて思います。
息子よ、受験のための勉強はもういいよ。今度は学問をやりなはれ。
コメント