偏差値が100超えた
はぁ?偏差値に100以上なんかないわ
今回の東大模試は問題ごとに偏差値が出る。みんな複素数の問題を捨てたようだな。
なーるほど ❕
おれは整数の問題を捨てるべきと判断した。確率の問題はもはや無いものとして考える
いや、捨て過ぎ~!(笑)
偏差値100.4の数字をたたき出した問題を載せたかったのですが、著作権とかそもそも転載禁止とかだったら困るので割愛。(第2回東大入試実戦模試 駿台×Z-KAI)
ダラダラ計算して、結局答えはα=β=π/4 だったと記憶してるそうです。
1年前のことなのに、本人曰はく、衝撃的な計算量だったから覚えてるんだとか。
π/4かπ/6かどっちか切れずにタイムアップ。(よく覚えてるなぁ。)
それで、部分点をいただいて14点。ちなみにその問題の平均点は0.9点。
そういう数字がでると偏差値が100を超えるんですね。(笑)
東大模試に限らず、テストというものは、「得点した方が勝ち」のルールなので、「得点できる問題を優先して解くこと」はとても大切です。
中学生くらいまでなら、「国語なら漢字、数学なら計算問題を確実に取ろうね」となります。
日常的には「積み上げる学習」をしているのに、実力テストで実力を発揮できないことがあります。「実力がありさえすればテストも取れるハズ」「死角をなくせば全部解ける」というのは間違いです。
だって制限時間がありますからね。⏱
シンプルにいうと
「制限時間内に、どれだけ点がとれるのか」
これに尽きます。
上位層なら、たまにしか出ないような問題を解けるようになることも必要です。
しかし、そうでなければ「解けるようになるべき」は、ます基礎の部分だし、分野も限られます。
これを踏まえたうえで、「模試や本番の試験でやるべきこと」とは何でしょうか。
この課題に前向きに取り組み、少なくとも同じ実力のライバルに勝つようにすることこそが
「テスト戦略」です。
息子の戦略はこのようになってました。
参考までに、一つずつ解説しますね。
問題冊子の最後までページをめくって、問題全てを見る。テストの全貌を把握する
「最後までページをめくって、最後の問題を見ること」が大事です。
冊子型の問題では、大問6まであるのに「大問5までしかない」と思い込む人は案外います。
また、最後の大問のうちの小問が、小問1.2.3まで同じページにあった場合には、次のページに小問4があるのに見落としてしまうなんてことも起きます。
試験後に阿鼻叫喚の嵐。でもね、どうにもなりません。
40人しかいないクラスですら、時々発生します。一定の割合で起きることだと思って下さい。一定の確率で起きる事象に、自分が入らないと思ってはいけません。
初めての共通テスト模試では、自分が解くべき問題を取り間違えて、優秀な子が「数学ゼロ点」なんてこともありました。
制限時間から大問1に充てる時間を算出して、大問のところにメモする
時間配分を間違えると致命的です。
解ける問題が最後にあるかもしれません。
同じところで立ち止まってちゃダメ。ある程度で見切りをつけて移動していくことが必要です。
早めに終わったらまた戻ればいいんです。
愚直に大問1から解こうとしない
自分の得意不得意と照合して、取れそうな問題から解いていく。
ちなみに息子の場合は・・・
数学:微積→図形→整数→確率
物理:電磁気→力学→熱力学または波動
化学:有機→理論→無機
国語(共テ):4→3→1→2
一応各設問20分ずつだけど、古文漢文で5分縮められれば理想的
見直しは最後にではなく途中で(あるいは間違えないようなスピードで)
「最後に見直しできると思うなよ!」と思うことが大事。
計算ミスで点数を落とす人がいます。
大人は子供に、「終わったらちゃんと見直ししなさいよ」と言いますよね。でもどこが間違ってるかなんて、実は見直ししたって気がつきません。
人の脳は自分のやったことを肯定しますし、考える時の癖もある。見直してもう一度同じ間違いをするわけです。だからまるで過失であるといわんばかりに「ミス」って言葉を使うのです。
もし応用問題の途中の計算ミスを防ぎたいのなら、計算途中で二重に計算しなおしながら(3+4=7,もいちど、3+4=7みたいに)、めちゃくちゃ慎重に解くこと。
応用問題の途中の計算ミスは致命的です。
小問1の答えを使って小問2、小問3の答えを導かないといけない場合、最悪の事態に陥ります。
数学や理科なんて小問1の計算ミスのせいで30点失うなんてザラ。
もし、最後に見直すポイントがあるとすれば、「単位のチェック」くらいです。
「見直ししたって、ミスには気づけない」くらいに思って、途中途中で見直しながら進めるようにして下さい。
大体、最後に見つけたところで時間がなくて「タイムアップ」するのがオチ。その後は、ただただ凹むしかありません。
もちろんスピードは大切です。しかし、前述したとおり点取ってナンボの世界。慎重に足元踏み固めながらも、その踏み固める過程さえも訓練して、スピードアップしていくことが大事です。
共通テストのマークッチェックだって、最後に全部見直そうとしてはダメ。
設問ごとにやって下さい。(結果が返ってきてから、マークミスに気が付く人っているんですよ、優秀な子でもあるんですよ!)
もちろん「やり終わって、見直ししたからこそミスに気づけた」という経験は否定しません。
その成功体験にずっと囚われていればいい。
世の中は様々なものが、人のミスありきで制度設計されています。
であるからこそ、ミスを、努力や自身の注意力に頼らず、システムで取り除くような工夫をしていかなくてはなりません。
例えば、重要な数字には印をつける。図に書き込む。聞かれているのは何の値か単位は何かメモする。
ミスを防ぐには、「ミスしたところを見つける能力」よりも、「ミスを未然に防ぐ能力、仕組みの構築」の方がよっぽど大事です。
東大を目指すレベルの受験生ですら、戦略的にテストに挑んでいることは、偏差値100.4の件からも明らかです。
勝ちたいなら、戦略持たずに試験に臨んでいいワケないっしょ!
うちの息子の戦略は、あくまでもうちの息子の戦略。自分の分析は自分でやって、戦略を練りましょう。
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