2次試験当日の東工大前。
大岡山は晴天に恵まれ、凛と引き締まった空気がすがすがしい。
たくさんの受験生が広い校門を通りぬけ、誰もが足早に会場へと向かう。
東大で起きた事件を受けて配備されたであろうパトカーが、いやでも目に入ってくる。
私達親子の前を、人の波がどんどん通り過ぎていく。
私は、間違いなく息子を会場へ送り届けたことを自覚し、ほっとした。
息子は落ち着いている。
「じゃ、がんばって」
「おう。」
息子は踵を返し、歩き出す。
「ちょっと待って!」
「何?」
私はつぶやくように言う。
「しまっていこう。」
息子が無言で近づいてくる。
無言のまま二人でハイタッチ。
息子は再び歩き出す。
私も、駅へ続く道へと足を踏み出した。
「あとは任せた。」
校門の近くに陣取って、試験の本番前に、私たちはこんな寸劇をやってました。( *´艸`)
台本は私が書きました。元演劇部なんで。
誰か気がついてくれたかなぁ(笑)
気づくわけないか(爆)
~およそ半年前~
相談なんだけど。
何?
2次試験の時には、危機管理のために校門前までは私もついて行く予定。
で、現地で別れるじゃん。その時に一回呼び止めるから、足を止めて振り向いてくれ。
そしたら私が「しまって行こう!」と言うから。
そのセリフの後で、二人で無言でハイタッチしてさ。
それがひととおり済んだら、息子は会場に行く感じ。
よい?
それ何?
そういう親子をやりたい。カッコいいでしょ?
わかった。
夏にアニメ映画「サマーウォーズ」というのを見ていたら、敵と戦う前に、普段口数の少ない「カズマ」が、「しまっていこう」とつぶやくように言うシーンがあるんですよ。
それが妙にかっこよくて、そのセリフを言いたいがためだけに、この台本を書きました。
「しまっていこう 」は野球の言葉なので、よく考えたらシチュエーションがちょっと違ったんですけど。チームっちゃチームだし。
これから戦いに臨むんだし、こんなこともう無いし、
「おもしろいことをやって思い出を作っておこう!」とも思いました。(*^^)v
本番一発で決めないといけないので、二人で何回も練習しました。
なかなかうまくできました~♡
何事も練習だなと思います。(笑)
なんつって。!(^^)!
こんな記事を最後まで読んでいただいた方に、おまけの情報を。
”東工大の授業料は、東大の授業料よりも10万円お高いです”
たぶん文系が無いからじゃないかな。
理系は研究にお金がかかりますからね。
「国立がみんな一緒」というわけではありません。そういう時代もありましたけど。
制限はありますが、自由に決められるんです。
今後、東工大は東京科学大学になりますが、理系のみの大学に変わりはないので、授業料もきっとこのままでしょうね。文系とくっついたらよかったのになぁ。(-_-;)
女子も増えるしさ。
そういえば、女子枠ができますね。
コメント